独自ドメインの取得方法と利用上の注意点を解説
新しくブログやWebサイトを開設する時は、まずドメインを取得し契約します。
この記事では、独自ドメインを使ってブログ運営をしたい初心者のために、独自ドメイン取得の5つの流れから利用開始後の注意点まで解説します。
ドメインとは
ドメインとはブログやWebサイトのURLに使われているもので、インターネット上のコンピューターやネットワークを識別するための文字列のことです。
「https://www.a8.net」であれば「a8.net」がドメインとなります。

ドメインには独自ドメインと共用ドメイン(共有ドメイン)の2種類があります。
共用ドメインとは、複数人が1つのドメインを共用で使用するというものです。
独自ドメインとは、世界に1つだけの専用ドメインのことです。

「a8.net」はA8.netを運営しているファンコミュニケーションズだけが独自に利用しているドメインなので独自ドメインです。
独自ドメインは希望する文字列が他のサイトのURLに使用されていなければ、一定のルールに従い自分の好きな文字列を指定できます。
ドメインはドメイン名とトップレベルドメインで構成されている
「a8.net」というドメインは「a8」という独自ドメイン名と「.net」というトップレベルドメインで構成されています。

トップレベルドメインとは「.net」「.com」「.jp」など、ドメイン名の直後にあるドットより後ろの文字列のことで、これはあらかじめ決められている中から選びます。
自分が好きな文字列を指定できるのはドメイン名部分のみです。
ドメインについてはこちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
独自ドメインの取得と利用までの5つのステップ
1、ドメインを取得する事業者を決める
ドメインは主に以下のどちらかの事業者で取得します。
- レンタルサーバー会社
- ドメイン専門会社
レンタルサーバー会社なら、サーバー契約と同時にドメイン取得が可能です。
通常ドメイン専門会社でドメインを新たに取得した場合は、ドメインを使える状態にするため、ネームサーバー申請というドメインとサーバーを連携させる作業が必要になります。
しかし、レンタルサーバー会社でサーバーとドメインを取得した場合は、ネームサーバー申請の操作が簡略化されている場合があります。
ドメイン専門会社でドメインを取得した場合は、自分でネームサーバー申請をする必要がありますが、レンタルサーバーの契約状況に依存せずシンプルにドメインのみを管理できるので管理が楽です。
2、トップレベルドメインを決める
トップレベルドメインには「gTLD」と「ccTLD」の2種類があります。
gTLDドメインとは「.com」や「.net」などで世界中の誰でも使えるトップレベルドメインです。
ccTLDドメインとは「.jp」などカントリーコードが入っているもので、ドメイン登録者の住所がカントリーコードに準ずる国にないと取得できません。
ドメインの取得や更新にかかる費用は、トップレベルドメインの種類によって異なります。
ブログやWebサイトの運営を続ける限り、ドメインの使用料は支払い続ける必要があるので、ドメインの維持費用を基準にトップレベルドメインを選択する考え方もあります
3、ドメイン名を決める
ドメイン名は他のサイトのURLに使用されていなければ自分が希望する文字列を指定できます。
多くの事業者では自分が希望する文字列のドメインを取得できるか確認できる検索機能を提供しているので活用しましょう。
ドメイン名は必ずしも自分が希望している文字列で取得できるとは限りませんが、会社名や自分が提供していくWebサービス名で取得をするといいです。
ドメイン名はアルファベットや日本語での取得も可能ですが、記号は使えません。
4、ドメインを取得する
希望の文字列でドメインが取得できると確認したら、契約の手続きを行います。
ドメインを取得する際には氏名や住所、電話番号、メールアドレスなどの登録が必要です。
また、クレジットカード番号などドメイン料を支払うための支払い情報も必要です。
支払い方法をクレジットカード払いや銀行口座振替にする予定の人は、あらかじめクレジットカードや通帳を手元に用意した状態で手続きを始めるとスムーズです。
ドメイン取得の手続きは事業者によって異なりますが主に以下の手順で行います。
- 希望のドメインを選択し取得手続きに移る
- ドメインの種類によって生じる必要な設定や手続きをする
- 氏名や住所などの個人情報を入力する
- 支払い方法を選択する
ドメイン登録完了までの期間は支払い方法やドメインの種類によって異なります。
支払い方法についてはクレジットカード払いなら即時で登録完了することが多いです。
銀行振り込みやコンビニ支払いの場合は、事業者が入金を確認する時間が必要なため数日かかる場合があります。
また、「ne.jp」などドメインの種類によっては登録をするのに書類の提出が必要な場合や審査が必要になる場合があります。
その場合は登録完了までに数週間を要することもあります。
詳しくは各事業者の情報を参照してください。
5、ネームサーバー申請をする
ドメインを使えるようにするためには、ドメインとサーバーを連携させるネームサーバー申請が必要です。

ネームサーバー申請はドメインを取得した事業者によって操作が異なりますので各事業者の情報を参照してください。
ネームサーバーの申請方法は、レンタルサーバー各社が公開しているネームサーバーの情報をコピーして、ドメイン会社のネームサーバー申請画面にペーストし申請ボタンを押すだけです。
ドメイン会社でドメインを取得した場合は、ドメイン会社のWebサイトとレンタルサーバー会社のWebサイトを2つ表示させておくと手続きがスムーズです。
レンタルサーバー会社でドメインを取得した場合は、レンタルサーバー会社のWebサイト1つで手続きを行えます。
詳しいやり方は各事業者でサポートページが用意されているので手順に沿って申請をしましょう。
ネームサーバー申請が完了してから、数時間から数日でブログやWebサイトにアクセスできるようになります。
ドメイン取得会社によってこの期間は様々ですので、詳細な目安の期間はドメインを取得した会社の情報を参照してください。
独自ドメイン利用中の注意点
取得した独自ドメインを利用し続けるには、年単位で更新が必要です。
更新をしないとドメインは失効してしまい利用できなくなります。
更新忘れを防止するためにも、各事業者では自動更新機能を提供しているので必要に応じ活用しましょう。
自動更新の手続きをしない場合は更新期限までに各事業者の所定手続きを行ってください。
ドメイン更新の手続きを忘れると、ドメインが失効してサイトやメールが使えなくなりますが、更新猶予の期間が設けられていたり、復旧が可能な期間を設けられている場合もあります。
しかし、手続きには時間も費用も掛かるため、更新は期限内に行うようにしましょう。