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自社ECのメリット・デメリットとは?構築・集客方法も解説

自社ECのメリット・デメリットとは?構築・集客方法も解説

  • 2021/07/07
  • 2023/01/19

インターネットで商品を販売するにあたって、まず考えなければいけないのはどのように販売していくかということです。

「ECを始めるにはどうしたらいい?」
「自社ECとモールはどんな違いがあるの?」
「ECを立ち上げるサービスはたくさんあるけど、どう選べばいい?」

はじめてのEC運営において、こうした悩みや疑問はつきものです。

ECサイトの運営方法は、大きく2種類あります。

自社EC
自社でドメインを取得して運営
モール型EC
他社が運営しているサイトを借りて運営

ECサイトの中でも自社ECに焦点を当て、2種類のECの違いや自社で運営するメリット・デメリットなどを紹介します。

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自社ECとは

自社ECとは、独自ドメインを取得し、自社商品を販売するために構築から運営を行うサイトのことを指します。自社ECは構築方法によってコストが多く掛かる、デザインに長けている、拡張性があるなど、特徴が異なります。

主な構築方法は4つです。

  1. ASP
  2. オープンソース
  3. パッケージ
  4. フルスクラッチ

1.低コストで構築|ASP

ASP(Application Service Provider)とは、ネットワーク上で提供されている、サイトを構築するために必要な機能が揃っているサービスのことです。

低コストで自社ECを構築することができ、機能が揃っているので手間が掛かりません。中小企業にオススメです。

ASPは他の構築方法と比較すると、初期費用がかなり抑えられます。初期費用の予算は約1,000円~100,000円ですが、0円からスタートできるASPもあります。

ネットワーク上で提供されているので、ソフトウェアの更新、サーバーの手配などに時間が掛かることがありません。EC業務に必要なカート機能や決済も備わっているので、ECサイトをすぐに立ち上げることができます。

一方で、デザインの独自性が出しにくかったり、複数のシステムと連携が取りにくいというデメリットがあります。

    該当するサービス例

  • BASE
  • Shopify
  • STORES

2.ソースコードで構築|オープンソース

無料公開されているソースコードでECサイトを作成する手法です。

基本的にオープンソースは無料インストールすることができるので、低いコストでECサイトを始めることができます。独自機能の追加や、有料でECサイト運営や構築で活かせる機能を追加することもでき、自社に適したECサイトの構築が可能です。

一方で、機能の追加や連携、デザインのカスタムにはWEB制作のスキルが必要となります。また、ECサイトオープン後の保守・維持も自社で行う必要がある為、システムを担当する組織体制が整っていることが重要です。

    該当するサービス例

  • Zen Cart
  • EC-CUBE
  • osCommerce

3.必要な機能やシステムで構築|パッケージ

パッケージとは、ECサイトを構築・運営するうえで必要な機能やシステムが揃っているソフトを使ってECサイトを構築する手法です。企業が販売しており、フルスクラッチの次に費用が高い構築方法になってます。

必要な時に、商品の在庫管理、外部システムとの連携などをカスタマイズすることができます。カスタマイズに自信がない方は、パッケージを販売している会社に委託することができます。サポートや運営管理も依頼可能です。

もちろんサポートや運用が含まれる分、高い費用が発生します。その他3~5年に1度の頻度でシステムのバージョンアップが行われる為、更新の度に費用が発生します。

昨今ではインターネット上でパッケージが提供されている、クラウドECという構築サービスも登場しています。ASPと同様に自動で最新のバージョンに更新される特徴があります。

    該当するサービス例

  • ecbeing
  • EC-ORANGE
  • ebisumart
  • メルカート

4.最初から構築|フルスクラッチ

フルスクラッチは、ゼロからオリジナルの自社ECサイトを構築する手法です。システム連携とカスタマイズに長けています。一方で、最初から構築するということもあり、4つの構築方法の中で最も費用と構築期間が掛かります。

大規模向けの構築方法になる為、多くの企業は他の構築方法で自社ECを制作しています。しかし、「自社でデータを管理しつつ、マーケティングに活かしていきたい」「自社ECにマッチしたECサイトを最初から作り上げたい」と考えていて、予算が潤沢にある企業にオススメの手法です。

フルスクラッチのサイト例として、UNIQLOとZOZOTOWNなどが挙げられます。

モール型ECと自社ECの違い

モール型ECとは、インターネット上のショッピングモールの様なECサイトです。1つのECサイトに様々なショップが集まっており、商品が販売されています。モール毎に料金が決められており、手数料や出店料などが発生します。

代表的なモール型ECは、Amazon、ヤフーショッピング、楽天市場などが挙げられます。

自社ECと比較したときのモールのメリットは、大きく3つあります。

  • ゼロからECサイトを構築する必要がない
  • モール側から運営のサポートをしてもらえる
  • Amazon、楽天市場など、モール自体に集客力がある

一方で、手数料や出店料が発生するため利幅が小さい、ECサイトの独自性を出すことが出来ないといったデメリットがあります。

ECでの長期的な販売や、売上の拡大を視野に運営していきたいと考えている場合、自社ECがオススメです。

以下では、自社ECで運営する際のメリットとデメリットについて深堀をしていきます。

自社ECのメリット&デメリット

自社ECのメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。

    自社ECメリット

  1. 利幅を大きくできる
  2. 独自の顧客データを取得できる
  3. 独自性やブランディングを発信できる

    自社ECデメリット

  1. 顧客獲得が難しい
  2. 主体的な運営をしなければならない

順番に解説していきます。

自社ECのメリット3つ

1.利幅を大きくできる

自社ECでは、モールへ支払う様々なコスト(手数料、出店料、月額費用など)を削減できるので、商品が購入された時の利幅を大きくすることが可能です。

ASPやオープンソースで構築した場合、初期費用を抑えることができ、システム維持費のみで運営ができるので、低コストで運用可能です。

2.独自の顧客データを取得できる

自社ECでは、商品を購入した際に、独自の顧客データを獲得できます。

モール型ECでは、顧客データはモールを運営している企業が保持します。
一方で自社ECは顧客情報を得ることができます。そのため、顧客情報を分析して、顧客に合ったマーケティング施策やECサイトの改善を実施することができます。

3.独自性やブランディングを発信できる

構築方法により出来る範囲は異なりますが、独自ドメイン、機能、デザインなどで独自性を発信できるのも自社ECのメリットです。

自社ECでは、顧客と直接コミュニケーションを取ることができるので、商品やブランドの魅力を発信し、ファンを増やすことができます。

自社ECのデメリット2つ

自社ECのデメリットは2つあります。

  1. 主体的な運営をしなければならない
  2. 顧客獲得が難しい
1.主体的な運営をしなければならない

販促活動やキャンペーンなどの運営に関しては、全て自社で行わなければいけません。何もしないままだと顧客獲得どころか、減少してしまうことが考えられます。

そのため、「リピーターや新規顧客を増加するにはどうすればいいか」「自社ECに何が足りないのか」などを考えて、改善しながら自社ECを運営することが大切です。

2.顧客獲得が難しい

自社ECを構築しただけでは、顧客を獲得することはできません。顧客を集めるためには、様々な集客施策を打ち出して認知することが必要です。自社の予算やリソースにあった施策や数値目標を設けて顧客獲得に努めていきましょう。

自社ECサイトの集客施策に関しては以下で解説していきます。

自社ECの集客施策

上述にある通り、モール型ECとは違い、自社ECは集客施策を始めなければいけません。自社で行えば予算はあまり掛かりませんが、施策毎で顧客獲得までの期間は異なります。どのような方法があるのか紹介していきます。

  1. コンテンツマーケティング
  2. WEB広告(リスティング広告、アフィリエイト広告など)

コンテンツマーケティング

新規顧客と既存顧客に、知らないことや知りたい情報を発信して、購買に繋げていくためのマーケティング手法です。発信の仕方としては、以下の方法があります。

  1. SEO
  2. メールマガジン、LINE@、note
  3. SNS(Twitter、Instagram、Facebook、YouTubeなど)

どのような年齢層、性別、居住の方を狙っていくか設定をして、どの方法が適しているのか検証を行い、発信していきましょう。発信方法毎にターゲットや内容を変えることで、アプローチできていなかったユーザーの獲得につながります。

発信内容は、自社ECサイトに関連していること、長期的な利益に繋がるようなコンテンツの作成を行いましょう。自社でユーザーの悩みを解決するサイトを作成し、自社ECに流入を促す施策です。

1.SEO

SEOは「検索エンジン最適化」と言われ、GoogleやYahooなどの検索エンジンを使って、ユーザーが商品名や関連するキーワードで検索し、自社のコンテンツに流入させる集客施策のことを指します。

検索結果が上位ほど、クリック率は高くなります。
SEO対策で重要なポイントは、ユーザーにとって有益なコンテンツかどうかという点です。

具体的には、サイトタイトル、メタディスクリプション(サイトの概要紹介)の文字数や分かりやすさ、記事更新頻度、サイト表示スピード、外部サイトからの良質な被リンクの数の多さなどが挙げられます。

SEOから顧客を流入させるには、新規ドメインの場合、半年~1年以上は掛かると言われています。我慢強く施策に取り組むことが必須です。人員や予算に余裕がある場合は、他の集客施策と併せて進めることをオススメします。

上述のポイントを意識して、顧客が欲しい情報をコラムやブログなどで発信することが大切です。

2.メールマガジン、LINE@、note

定期的にユーザーに対して役立つ内容やお得な情報を発信することで、リピーターを増やす施策です。メールマガジン、LINE@、noteで始めることができます。

LINE@は、私生活で使用しているLINEを通じてユーザーに情報を提供できます。
身近に触れているツールに通知がくるため、メールマガジンと比べると、開封率が高く、リピーター変換率が高い傾向にあります。

3.SNS(Twitter、Instagram、Facebook、YouTubeなど)

スマートフォンやタブレットなどのデジタルデバイスが普及したことにより、ユーザーの多くはSNSから情報を収集するようになりました。
SNSがきっかけとなり商品を認知し、購入した経験のある方もいるのではないでしょうか。

重要な流入経路の一つであり、拡散力のあるSNSは発信方法として有効です。

WEB広告

WEB広告とは、インターネット上のメディアに掲載されている広告です。WEB広告にも種類があり、それぞれ特徴が異なります。

2019年にはWEB広告費がテレビ広告費を上回り、その市場規模は拡大を続けています。

日常の中で頻繁に利用するインターネット上に広告出稿をすることで集客を図ります。

ここでは代表的な広告を3つ紹介します。

  1. リスティング広告
  2. ディスプレイ広告
  3. アフィリエイト広告
1.リスティング広告

リスティング広告は、Google、Yahooなどの検索エンジンを使って検索した時に表示される検索結果ページ(上部下部)にあるクリック型課金広告です。

クリック毎に発生する広告費は、キーワードによって異なります。
検索ボリュームの大きなキーワードほど、1クリックあたりの金額が大きくなる傾向にあります。
例えば「化粧水」というキーワードを複数の企業が設定していた場合は、入札単価×品質スコアで算出される広告ランクによって広告表示される順位が確定します。

検索したキーワードに応じて広告がテキストで表示されるため、購入意欲の高いユーザーを集客することに適しています。

2.ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、WEBサイト、アプリの広告枠に表示されているテキスト、動画、画像広告です。バナーで表示されることが多いため、バナー広告とも呼ばれたりします。
ディスプレイ広告もリスティング広告と同様に、クリックとキーワードで費用が掛かります。
画像など視覚的にアプローチすることができ、商品を知らないユーザーに対しても広く認知させることができる広告です。

3.アフィリエイト広告

アフィリエイト広告は、成果報酬型広告です。上述で解説したEC構築方法のASP(Application Service Provider)と同じ略称になるASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)を介して、出稿することができます。

アフィリエイト広告は、以下の3者で成り立っています。

広告主
商品やサービスを認知させたい事業者。
メディア
ブログやサイトを運営している人。
ASP
広告主とメディアをつなぐプラットフォーム。

ASPに登録しているメディアが、自身のサイトに広告主の広告を掲載します。広告を経由してユーザーは広告主のECサイトに流入し、購入に至った際(成果地点)に、広告費が発生します。

アフィリエイト広告の特徴は大きく2つあります。

1つは成果報酬型という点です。
クリックやインプレッションで課金される他のインターネット広告と異なり、アフィリエイト広告はユーザーの購入があった際に広告費が発生します。
また、メディアに支払う金額は広告主側で決めることができ、費用対効果が高い特徴があります。

2つ目はメディアという第三者が消費者の視点から商品を紹介するという点です。
メディアは、ランキング、まとめ、商品の口コミなど様々な切り口で記事を作成します。
多くの消費者が購入を検討する際に参考にしている、消費者視点の情報を効率よく発信することができる広告です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

自社ECの特徴、メリットとデメリットについてご紹介しました。

    自社ECメリット
  1. 利幅を大きくできる
  2. 独自の顧客データを取得できる
  3. 独自性やブランディングを発信できる
    自社ECデメリット
  1. 顧客獲得が難しい
  2. 主体的な運営をしなければならない

自社でしっかり予算や人員を加味した戦略を考え、4つの構築方法から選び、様々な集客方法で利益を上げていきましょう。

なおアフィリエイト広告のプラットフォームを展開するA8.netでは、多数の集客課題を抱える自社ECサイト運営者から相談を受け続けた経験をもとにECサイトの始め方について資料化しています。

資料中ではEC市場と消費者行動・各種ECサイトの形式・自社ECの立ち上げ方について解説しています。

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この記事の執筆者

A8.netマーケティングチーム編集部

A8.netマーケティングチーム編集部

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