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「成果地点」とは?今さら聞けないアフィリエイトの基礎用語を解説!

「成果地点」とは?今さら聞けないアフィリエイトの基礎用語を解説!

  • 2023/06/13
  • 2024/03/13
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アフィリエイト広告の話題でしばしば耳にする「成果地点」という言葉。あなたはしっかり理解できていますか?

アフィリエイト広告といえば成果報酬型で掲載できるWEB広告の代表格ですが、実は成果報酬と成果地点は深く結びついています。

今回のコラムは「成果地点」にフォーカスし、その意味や重要性、主要な事例などをまとめました。
成果地点を正しく理解できれば、アフィリエイト広告の効果を大きく引き出せる可能性もあるので、この機会にぜひ押さえておきましょう。

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成果地点とは

成果地点とは

ではまず成果地点とはなにかを理解しておきましょう。
成果地点の意味をご紹介する前に、アフィリエイト広告の仕組みを理解しておく必要があるので、基本情報が気になる方は下記のコラムをご覧ください。

成果地点の意味

成果地点の意味を理解するためには、成果報酬とセットで覚えておくとよいでしょう。

アフィリエイト広告は、消費者であるユーザーがメディアを経由して成果に至ると、メディアに対して報酬が発生します。これを「成果報酬」と呼びます。また、どの地点で成果を確定させるかを「成果地点」と呼びます。

より砕けた言い方をすれば、「成果報酬を支払う対象として認められる地点」が成果地点といえます。

成果地点は商品の購入や会員登録、面談の申し込みなど広告主によってさまざまです。成果地点はユーザーのファーストアクションに近いほど成果が生まれやすい反面、見込みの低い注文も混在しやすくなります。また、ファーストアクションから進むほど見込みの高いユーザーが獲得できますが、成果数は少なくなります。

成果報酬の仕組み

成果報酬の構成要素は(成果地点+成果報酬金額)の2つとなっており、それぞれ広告主側で任意のものに設定できます。

成果報酬の仕組み

成果報酬金額はメディアから発生した成果1件につきいくら支払うかを表しており、これが広告主にとっての広告費、メディアにとっての収益金額になります。

ただし成果報酬金額が高くとも、成果を発生させるために必要なアクションが難しければ、メディアからの掲載が進みにくいこともあります。その難易度を左右するポイントが、成果地点です。

アフィリエイト広告は、メディアが記事を作成して紹介するという第三者訴求の広告のため、魅力的な条件を設定しメディアの興味を引くことが重要です。具体的な方法は次章で詳しく紹介します。

成果地点とあわせて覚えておきたいポイント

成果地点が成果を確定させる地点ということを理解したところで、より細かく成果対象を定義するには、成果条件と否認条件を定めることも覚えておきましょう。広告主が求める成果、不要な成果を記載することができます。

広告主は発生した成果に対し、成果条件と否認条件に則って成果の承認を行います。成果条件をクリアし、否認条件に該当しない成果のみが最終的にメディアに支払う成果(=広告費)となります。

成果条件

発生した成果のうち、成果報酬を支払う条件を指します。
発生した成果が確定の対象となるユーザーの種類や期間、具体的なアクションなどを設定し、成果対象を明確にします。

例:「新規ユーザーのみ対象」「WEB注文から30日以内の入金確認」など

否認条件

発生成果のうち、成果をキャンセルする条件を指します。
発生した成果がキャンセルの対象となる条件を設定し、成果対象外を明確にします。

例:「不正、悪戯、虚偽、入力不備」「1都3県以外のお申し込み」など

成果地点がなぜ重要なのか

ではアフィリエイト広告において成果地点がなぜ重要なのか、代表的な理由をピックアップして4つご紹介します。

メディアの収益性に直結する

メディアにとって成果地点は、成果報酬を発生させる難易度を決定づける要素です。極端な例でいえば、1件の成果発生につき50,000円のプログラムがあったとしても、販売している商品が1,000万円であれば、そう簡単には収益になりにくく取り組むメディアも限定されるでしょう。

ASPに求めるもの

引用元:NPO法人アフィリエイトマーケティング協会「アフィリエイト・プログラムに関する意識調査2022年」, (参照 2023-03-20)

NPO法人アフィリエイトマーケティング協会が発表している『アフィリエイト・プログラムに関する意識調査2022年』では、アフィリエイト広告のプラットフォームであるASPに求めるものについて「稼ぎやすい広告や自分にとって稼げる広告が多い」ことが最多となっています。

つまりASPに登録しているメディアの多くは、自身のサイトやSNSを活用してまず第一に収益を得たいと考えています。上記からも稼ぎやすいかどうかの判断材料である成果地点は非常に重要度が高いということがわかります。

広告主の収益性にも影響する

次に広告主の視点に立ってみましょう。
アフィリエイト広告は成果報酬型であるため、メディアの成果と広告主の売上が連動します。つまりメディアが稼げば稼ぐほど、広告主の売上も伸びていきます。

ただし展開している商材によっては、単純に成果地点を簡単にして成果数を増やすだけではいけない場合もあります。

例えばクレジットカードのプログラムの場合、カード申し込み完了後のカード発行を成果地点にしているケースがよく見られます。長期的にカードを利用してくれるユーザーを獲得するためです。これが仮に成果地点がカード発行ではなく申込み完了時点であれば、与信審査前のユーザーも成果対象となるため、本来ターゲットではない層へのリーチも広がってしまう可能性があります。

成果発生の「数」を重視するのか、「質」を重視するのか、あるいはバランスが取れた中間ポイントにするのかによって成果地点が大きく変わってくるのです。

競合他社と差別化できる

ライバル企業の商品も含め、数あるプログラムの中からどれが紹介されるかは、メディアの判断次第です。
成果地点はそういった競合他社との差別化ポイントとしても大きく影響します。

競合他社と差別化できる

例として、成果報酬金額がどちらも10,000円のAとBの美容サロンのプログラムがあり、Aの成果地点が予約完了、Bが予約完了後の来店だった場合、Aのプログラムの方が成果ハードルが低いため、多くのメディアに掲載される可能性が高くなります。

もちろん実際は詳しいサービス内容や、掲載先サイトとの親和性などによっても変わりますが、多くのメディアから支持されるためには、競合他社と差別化する点を明確に示す必要があります。

そのためには他社のプログラムよりも難易度の低い成果地点を設定したり、新規購入とリピート購入どちらも成果地点に設定するなど、メディア心理を踏まえた戦略的な設計が成功への近道です。

成果報酬を工夫する以外にもメディアを集める方法はさまざまですが、成果地点は「これなら他よりも稼ぎやすそう!」と抜きん出るための武器の1つでもあります。

運用工数や管理方法も変わる場合がある

発生した成果は広告主による成果承認作業が発生します。成果承認作業はアフィリエイト広告を実施する広告主の定常業務であり、一般的には月に1、2回程度まとめて行うケースが多く見られます。

成果承認は広告主が発生成果と実際の注文内容などを照合して進めていきますが、ある程度成果の数が増えてくると承認作業の対応リソースを増やす必要が出てくる場合もあります。

稼働中のプログラムで成果地点を変更する場合は、発生成果数が大きく変わる場合もあります。メディアの稼ぎやすさと密接に関わっている分、広告主側の運用工数や業務管理などにも影響する可能性がある点は理解しておく必要があるでしょう。

成果地点を活用した成功事例3選

では次に成果地点を活用した成功事例を3つご紹介します。
成果地点をゴール、ユーザーをレーサーに見立てて図解していきます。

事例1:成果地点を複数設置したケース

成果地点を複数設置したケース

まずは成果地点を複数設置したケースです。

オンラインヨガ・フィットネスサービスのSOELUを展開するSOELU株式会社は過去に1度A8.netでのアフィリエイト広告を解約し、再導入に至っています。

1度目の導入では成果地点を体験レッスン1回の受講完了としていましたが、2度目の再導入にあたって30日間受講し放題のトライアル登録に変更、現在は有料会員登録も追加した2つの成果地点で安定的にプログラムを運用しています。

サービスの継続率やLTV、費用対効果が見えてきたタイミングで成果地点を変更し、状況によって柔軟に対応できる点はアフィリエイト広告のメリットです。

SOELU株式会社については下記の導入事例でも詳しく紹介しています。

事例2:競合他社と成果地点をずらしたケース

競合他社と成果地点をずらしたケース

次は競合他社と成果地点をずらしたケースです。
某医療クリニックであるA社は後発でのアフィリエイト広告導入となり、すでに10社以上の競合他社がありながらの参入にもかかわらず、順調に売上を伸ばしています。

その理由の1つは、A社が他社と異なりオンライン予約を成果地点に設定したことです。

A社は当時、他社の多くがオンライン予約後の来院を成果地点とする中、オンライン診療の予約を成果地点としました。成果地点がユーザーのファーストアクションに近いことで成果発生しやすく、オンラインで完結する手軽さもあり、現在もメディアから人気のプログラムとなっています。

他社プログラムより成果報酬金額は低くなるものの、成果地点を変更して成功した好例です。

事例3:リピート購入も成果地点に含めたケース

リピート購入も成果地点に含めたケース

最後はリピート購入も成果地点に含めたケースです。
健康食品ブランドのB社は同一ジャンルの中で唯一、新規購入に加えてリピーターも成果地点とし、多くのメディアで掲載される人気プログラムとなりました。

健康食品は継続的な摂取を推奨するケースも多いため、B社は既存ユーザーの継続性も重視していました。そのためリピート購入にも成果報酬を支払うことで、メディアから安定した集客を得ることに成功しています。

また、新規購入についてはリピート購入よりも高い成果報酬金額を設定していることもポイントです。新規ユーザーの確保に重点を置きながら、リピーターの旨味もメディアにアピールし、支持されています。

現在A8.netでは、株式会社PRECSが提供するECカートシステム『リピスト』と連携し、定期継続購入すべてに報酬設定が可能となる「継続型アフィリエイト機能」の提供を開始しています。詳しくは下記をご覧ください。

成果地点を設定する際の注意点

では最後に成果地点を設定する際の注意点・気をつけておきたいポイントをご紹介します。

成果地点はなるべくシンプルにする

成果地点はなるべくシンプルにすることがおすすめです。

例えばあなたがメディア側で広告掲載するプログラムを選定しているとして、「新規会員登録」の成果地点と「新規会員登録後から◯日以内に△コース登録」の2つがあった場合、ぱっと見でも後者のほうが成果になりにくいと感じるはずです。

多くのメディアに興味を持ってもらうには、わかりやすいゴール設定で成果への道筋をイメージさせることが重要です。

ただし地域限定や年齢限定など、商材やサービスによっては成果対象を細かく設定しておく必要がある場合もあるでしょう。その場合は成果条件や否認条件を補助的に活用し成果対象となるターゲットを明確にしておくのがおすすめです。

発生成果の承認方法を把握しておく

前述したように、アフィリエイト広告で発生した成果は広告主側で承認作業を行うことで、メディアに成果報酬が支払われます。

アフィリエイト広告は第三者の情報発信による中長期的な広告となるため、初動から一気に成果が発生することはあまり多くありません。ただし成果が増えてきた際に何人でどのくらいの頻度で成果承認を行えるか想定しておくと、万が一の場合も安心です。

例えば、アフィリエイト広告の運用状況を社内共有しておくなど、代理でも最低限の承認作業をできる体制を整えておくと、より安定的に運用できます。

アフィリエイト広告導入前や成果地点の途中変更など、発生成果の想定値を算出したい場合はASP担当者に相談することも可能です。

競合他社の成果地点を参考にする

ブランド開始して間もない場合や、顧客の継続率を自社で把握しきれていない場合は競合他社の成果地点が参考になります。

例えば転職サービスで「WEB予約完了」と「WEB予約後のカウンセリング」のどちらを成果地点にするか迷ってしまった場合、競合他社の成果地点に「WEB予約完了」が多いようであれば、ターゲットユーザーは概ねWEB予約完了時点でも継続率が高い(=採算が成り立つ)と判断ができます。

成果報酬金額としていくらメディアに支払うかは広告主によってさまざまですが、成果地点はおおよそ1、2パターンに集中するケースが多いので、参考の一つとして見ておくとよいでしょう。

逆に差別化を狙っていく場合は、他社とは異なる成果地点を設定するのも方法の1つです。継続率やLTV、CPAを考慮しながら最適な成果報酬を探っていきましょう。報酬設計の具体的な方法は以下のお役立ち資料からご確認いただけます。

まとめ:セルフチェックシートで報酬設計をしてみよう

いかがでしたでしょうか。

本コラムでは、アフィリエイト広告の重要ポイント「成果地点」について詳しくご紹介しました。

多くのメディアに掲載してもらうには、「これなら稼げそう!」と思える成果報酬設計が重要です。成果地点はその判断基準として大きな要素を担っています。

下記のお役立ち資料では成果報酬のシミュレーションや競合研究調査ができるセルフチェックシートを無料配布しています。
資料の中には各業界の成果報酬相場も記載していますので、興味のある方はこの機会にぜひダウンロードしてみてください。

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この記事の執筆者

A8.netマーケティングチーム編集部

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