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アフィリエイト広告でよく聞く「特別報酬(特単)」とは?

アフィリエイト広告でよく聞く「特別報酬(特単)」とは?

  • 2023/03/23
  • 2024/03/04

アフィリエイト広告を知っている方であれば、「特別報酬」「特別単価」といった言葉を誰しも一度は耳にしたことはあるのではないでしょうか?

特別報酬は売上増加のための重要な要素であり、アフィリエイト広告の成功を握る鍵と言っても過言ではありません。

今回のコラムでは、アフィリエイト広告出稿を検討している広告主のEC担当者・マーケティング担当の方に向けて、特別報酬の基本的な意味・メリットから活用のコツまでまとめてご紹介します。

「そもそも特別報酬が何かわからない」
「特別報酬はなんとなく知っているけど、なぜ必要なのかわからない」
「特別報酬を活用するイメージが湧いていない」

といった方はぜひご覧ください。

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特別報酬(特別単価)とは

特別報酬の意味

特別報酬とは、アフィリエイト広告において広告主からASP経由でメディア(=媒体、アフィリエイターとも)に支払われる成果報酬のうち、一部のメディアに対して通常報酬よりも上乗せした金額を支払うことを指します。「特別単価」「特単」と呼ばれることもあります。

例えば、下記のように適用されます。

例:成果地点が会員登録のサービスの場合

通常報酬
新規会員登録1,000円
特別報酬
新規会員登録1,500円

1件につき500円上乗せされた報酬がメディアに支払われる
成果地点…メディアへ成果報酬を支払う対象となるユーザーアクションのこと

通常報酬、特別報酬はいずれも広告主側で任意の金額を設定できます

そのため実際に広告主が設定する金額も様々ですが、通常単価の10~50%ほどの上乗せとなることが多く見られます。

通常報酬が高額なほど、特別報酬の上げ幅も大きくなる傾向があるので、各商材の相場感はASP担当者(=アフィリエイト会社)に確認しておくとよいでしょう。

通常報酬と特別報酬の違い

では、通常報酬と特別報酬には金額の他にどのような違いがあるのでしょうか。

通常報酬
プログラムと提携しているメディア全般に適用される成果報酬
特別報酬
提携メディアのうち一部の有力メディアにのみ適用される成果報酬

提携…メディアが自身のサイトやブログに広告主のプログラムを掲載する権利を得ること

メディアはまず、ASP内でプログラムを検索し、任意のプログラムと提携し、次に広告を掲載、売上を創っていきます。送客状況の良いメディアには特別報酬を適用し、旨味を与えて掲載面を確保しましょう。

特別報酬を踏まえて通常報酬を低めに設定することはもちろん重要です。しかし通常報酬があまりに低すぎるとそもそもメディアの掲載が進まないといった可能性もあるため、競合企業のプログラムの通常報酬を参考にするのも1つの方法です。

特別報酬がアフィリエイト広告で重要な理由

特別報酬がアフィリエイト広告で重要な理由は大きく分けて2つあります。

集客効果の最大化

最大化イメージ図

1つ目は、集客効果の最大化ができるという点です。

例え1,000サイトに掲載されたとしても、ユーザーからの申込みがなければ売上には繋がりません。逆を言えば1件でも申込みがあるメディアは、更に獲得数を伸ばすポテンシャルを秘めているとも考えられます。

もちろん必ずしも成果1件のみで特別報酬を適用する必要はありません。しかし獲得件数を増やすには、掲載効果の高い有力メディアに対して特別報酬を設定し、獲得数を増やすことで報酬の引き上げ以上に成果獲得に繋がることが期待できます。メディアの集客効果を最大限に活かしましょう。

ASPではメディア毎に異なる特別報酬が設定できるため、獲得規模や成果の質などに応じて最適な報酬設定に分けて管理することも可能です。

メディアのモチベーションアップ

モチベーションイメージ画像

2つ目はメディアのモチベーションを高めるという点です。

メディア心理という側面は意外と忘れられがちですが、売上を伸ばしている広告主ほど意識しているポイントです。

知名度や集客力のあるよほどの有力メディアでない限り、多くのメディアは通常報酬から広告掲載をスタートします

メディアは収益獲得のために記事作成やサイト構成を修正しながら獲得件数を伸ばしていくため、メディアにとって特別報酬を得ることは単に収益面の向上だけでなく、サイト運営の積み重ねが認められたという一種のステータスにもなっているのです。

そうした努力の末で得た特別報酬であれば、より収益アップを目指して別の切り口で記事作成したり、より細かい比較をしたりと、新たなコンテンツを作るモチベーションになります。どんな有力メディアも1つずつ実績を重ねたことで今の状況があるので、集客の良いメディアは特別報酬で支援していきましょう。

特別報酬を設定するメリット

この章では特別報酬を設定する具体的なメリットを掘り下げていきます。

有力メディアからの掲載強化

まず大きなメリットとして、有力メディアからの掲載強化が第一に挙げられるでしょう。

基本的に特別報酬は広告主への貢献が高い、もしくは貢献が見込まれる有力メディアに対して行われます。有力メディアの基準は広告主によって異なりますが、以下のようなケースが多く見られます。

有力メディアと判断される一例
  • 掲載商品の売上が好調である
  • サービスへの送客数が多い
  • SNSのフォロワー数が多い
  • 集客性の高いSEOキーワードで上位掲載されている
  • リスティング広告やディスプレイ広告など、メディア側で広告運用を行っている

メディアにとって成果報酬は収益に直結する要素となるため、多くのメディアが特別報酬を獲得したいと考えています

より集客力の高い有力メディアの場合は特別報酬の適用を前提条件とした上で、サービス内容や特別報酬の金額で掲載プログラムを決定することもあります。場合によっては1つの掲載枠を巡って競合企業のプログラムとバッティングすることもありますが、掲載できれば大きな売上に繋がる可能性も高まります。

また一例の記載にもあるように、メディアの中にはリスティングなどの広告運用を行い、自身の比較サイトやブログに流入させるメディアも存在します。その場合メディアが自費で出稿費用を支払っている状態となるため、特別報酬を設定することでメディアの資金面を支援する場合もあります。

一般メディアからの掲載強化

場合によっては有力メディア以外の一般メディアに対しても特別報酬が適用されるケースがあります。

具体的な例は以下です。

一般メディアでも特別報酬が適用されるケース

テーブル制
「◯件発生の場合は◯円適用」のように、前月の獲得件数から翌月の特別報酬を決定
特別報酬の設定目安が明確なため、メディアのモチベーションに繋がりやすい

初成果
プログラムを提携後、初めて成果が発生したメディアに対して特別報酬を設定
特別報酬のハードルが低いため新規参入メディアが増やしやすい

新規記事掲載
プログラムを提携後、新規記事を作成した段階で特別報酬を設定
初成果よりもさらにハードルが低く、多くの掲載面を獲得しやすい

サイト運営を始めたばかりのメディアなどは特別報酬を獲得したことがない場合も多いため、特別報酬の適用をきっかけにそのプログラムを中心にコンテンツ強化を行う可能性もあります。

一般メディアは有力メディアよりも売上が少ない分、数を活かした特別報酬の適用で底上げしていく方法もあります。有力メディアへの特別報酬と同等に引き上げる必要はありませんが、メディアのやる気を想起させる報酬設定を行いましょう。

ユーザー数増加

ASPの中には自己アフィリエイトが可能な場合もあります。

自己アフィリエイトとは、アフィリエイト活動をするために自分自身で商品やサービスを申し込むことで報酬を受け取ることができる仕組みで、A8.netではメディア会員限定の機能「セルフバック」として提供しています。

A8.netのセルフバックではキャンペーン制の特別報酬を設定することができるため、メディアをいちユーザーとして顧客に繋げられるほか、メディアが自身のサイト内で商品やサービスのことをより具体的に紹介しやすくなります。

セルフバックへの掲載は通常のプログラム掲載と別々に管理できるため、商材の特徴や自社の方針に合わせて検討するとよいでしょう。

特別報酬を活用するコツ

最後に特別報酬を上手に活用するためのコツをご紹介します。

特別報酬をフックに掲載強化する

交渉イメージ画像

単にメディアに特別報酬を設定するだけでは獲得件数の増加は難しく、むしろ獲得コストのみが上がる形となります。

特別報酬をメディアに設定する際は、適用と合わせて掲載内容の強化ができないか交渉することが重要です。

例えばメディアから特別報酬のリクエストが来た場合、「◯◯円の特別報酬を適用する場合、どのような掲載内容の強化ができるか」をメディアに確認することで、獲得ペースを引き上げつつメディアの要望も叶える調整ができます。お互いの要望をすり合わせる姿勢を見せ、メディアと良好な関係値を築いていきましょう。

ある一定の獲得件数ハードルを超えた際に特別報酬を適用するケースもありますが、メディアによっては特別報酬を獲得して掲載強化のペースが落ちてしまうケースもあり得ます。基本的に特別報酬と強化交渉はセットと考えておきましょう。

段階的に設定する

特別報酬を設定する場合は、広告主側で許容できるCPAの範囲内で段階的に用意しておくとよいでしょう。

メディアと報酬の階層イメージ画像

例:通常報酬が1,000円、許容できる最大の特別報酬が2,000円の場合

最有力メディア…1,600円~2,000円の特別報酬を獲得件数に応じて設定
有力メディア …1,100円~1,500円の特別報酬を獲得件数に応じて設定
一般メディア …1,000円
最も獲得件数が多いメディアに対しては最大報酬の2,000円を適用

メディアは集客力や知名度を基準に上記のようにピラミッド型の構造をしており、有力メディアほど掲載ハードルが高い分、大きな掲載効果も期待できます。

そのためメディアの獲得規模や強化内容、成果内容に応じて適用する特別報酬を設定することで、プログラム全体のCPAを最適化できます。

CPAの具体的な設定方法については、下記のコラムで詳しく紹介しています。

興味がある方は合わせてご覧ください。

事前に条件を決めておく

契約イメージ画像

特別報酬を伴う掲載強化に関する条件は、広告主とメディア間で認識相違がないか事前すり合わせしておくとトラブル回避に繋がります。

特別報酬の適用期間、適用金額、メディアの強化内容は最低限固めておきましょう。広告主、メディアが納得した条件通りに調整を進めることはお互いの信頼関係強化にもなり、以降の交渉もスムーズに進みやすくなります。

特にインフルエンサーをはじめとしたSNSメディアへの掲載や、ポイントサイトと呼ばれるインセンティブ型のメディアに掲載する場合は、瞬発的に大量の成果獲得が生まれる可能性もあります。SNSであれば掲載期間を定めておいたり、ポイントサイトであれば獲得上限を設けるなどで対策を練っておくとよいでしょう。

メディアとの実際のやりとりや条件調整はASP担当者が行います。ASP担当者はメディアと広告主の間に立ち最適な調整を行う役割を持っているため、不安点は随時ASP担当者と相談しながら調整を進めていくことをおすすめします。

LTVを考慮した報酬金額設定

特別報酬の金額設定の際はLTVを参考にすることも方法の1つです。

LTV(Life Time Value)とは1人当たりの顧客が、取引開始から終了までに企業に生涯どの程度の利益をもたらすかを表す指標となっており、「顧客生涯価値」とも呼ばれています。商品やサービスの中長期的な利益を考慮することで買い切りの商品よりも多くの広告予算を確保することが可能となります。

LTVは平均顧客単価 × 平均購入回数 で計算することができます。

例:1ヶ月1000円、原価率20%のWEBサービス

LTVを考慮しない場合:1ヶ月分の購入金額のみで判断する
→粗利800円 1ヶ月分の粗利のみで広告予算を設定

LTVを考慮した場合 :3ヶ月分の継続期間を加味する
→粗利2,400円【(1,000円×3ヶ月)×80%】
3倍の広告予算を捻出可能

今まで通常報酬までしか用意できなかったプログラムでも、LTVを加味して広告予算を見直すことで特別報酬分の予算を創出できるかもしれません。自社商品やサービスのビジネスモデルに合わせて検討してみましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

本コラムでは、アフィリエイト広告の醍醐味である「特別報酬」について詳しくご紹介しました。

アフィリエイト広告では多くのメディアに支持されることが、その後の安定的な運用に大きく影響します。有力なメディアを集める上で特別報酬は非常に有効な手段になるでしょう。

A8.netは国内最大級のメディア登録数により、一般メディアから有力メディアまで幅広くご提案が可能となっています。

もちろん導入検討前の成果報酬の目安やお見積もり、掲載先メディアのご相談なども承っておりますので、ぜひお気軽に資料請求ください。

この記事の執筆者

A8.netマーケティングチーム編集部

A8.netマーケティングチーム編集部

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