
インフルエンサーに届けるDM依頼文とアプローチ方法を解説!
- 2021/08/10
- 2023/01/19
DM(Direct Message)とは、特定の個人に対してクローズドでメッセージのやり取りを行うことができる機能。
DMと聞くと普段利用しているSNSの機能を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。SNSを使用しているとフォロー内外問わず、単なる連絡や企業プロモーションなど日常的にDMが飛んでくることと思います。
多くのSNSでコミュニケーション機能として実装されているDMですが、インフルエンサーの起用、特に直接依頼をする際の連絡手段として利用することができるのです。
今回のコラムではインフルエンサーにDMで依頼する際のコツについて解説していきたいと思います。
DMの送信方法について
各SNSにおいてDMを送信できる箇所は異なっているため、ここではInstagram・Twitter・TiktokでのDM送信方法の流れを解説していきます。
ブラウザの場合
まずInstagramの画面上部にある「N」のようなボタンをタップします。
するとメッセージが表示され、どの相手にメッセージを送るか選択できます。
既にやり取りのある相手であれば一覧で表示されますが、新規でメッセージを送る場合は画面左側にある「鉛筆と四角のアイコン」をタッチすることで宛先を検索できます。
宛先を選択したら「次へ」を押下します。
新しいメッセージ画面が生成されてやり取りが開始できる状態となります。
スマホの場合
ブラウザ版と同じく画面上部にある「N」のようなボタンをタップします。
メッセージが表示され、メッセージを送る相手を選択できます。
既にやり取りのある相手であれば一覧で表示されます。
新規でメッセージを送る場合は画面右側にある「鉛筆と四角のアイコン」をタッチすることで宛先を検索できます。
宛先を選択したら「チャット」を押下します。
新しいメッセージ画面が生成されてやり取りが開始できる状態となります。
続いてTwitterでのメッセージ送信方法です。
ブラウザの場合
ブラウザの場合ホーム画面左からメールアイコンの「メッセージ」を選択します。
Instagramと同じく既存のメッセージはリスト状になっています。
新規の相手にメッセージを送るには、右上の新しいメッセージ(アプリなら右下)のメールアイコンを押下しアカウント名等で検索します。
送信対象を選択し「次へ」を押下。
下記メッセージ画面から相手へメッセージを送信できます。
スマホの場合
新規の相手とメッセージを送るには、右下のメールアイコンを押下しアカウント名等で検索します。
既存のメッセージはリスト状になっており、ここから選択します。
新規で送るにはポップアップされる「メール+」のアイコンを押下します。
送信対象を選択し「次へ」を押下。
下記メッセージ画面から相手へメッセージを送信できます。
Tiktok
Tiktok上でのメッセージはブラウザ版では上部に位置しています。
メッセージポップアップが出るのでアイコンを押下します。
既にやり取りがある相手が一覧に出てきます。
新規で送る場合には、DMを送信したい相手のアカウントに行ってメッセージを送信する形になります。
※なおTiktok上でメッセージを送るには相手をフォローする必要があります。
アカウントホームにあるこの「メッセージ」から相手へDMを送信できるようになります。
スマホの場合
スマホ版でのメッセージは画面下部に位置しています。
右上のアイコンを押下します。
ここから既存のやり取りが確認できます。
またブラウザ版と同様に、新規でメッセージを送る場合には、DMを送信したい相手のアカウントに行ってメッセージを送信する形になります。
※Tiktok上でメッセージを送るには相手をフォローする必要があります。
アカウントのメッセージから遷移すると送信対象にメッセージを送信できる状態となります。
補足にはなりますが、インフルエンサー起用依頼の際はブラウザでDMを扱うことが望ましいです。
SNSのDM一覧はスマートフォンで表示した場合、ブラウザ版と比べて表示人数が限られているうえ、アカウントの誤タップも起こりやすく、たまたま似たようなアカウント名の方が複数人並んでいた場合に送信事故の可能性が高まります。他にもメッセージを送る際に気付かず複数人を指定してそのまま送ってしまうなど手軽だからこそ大きなミスとなる可能性があります。
その点ブラウザ版であれば、管理表を作成して各インフルエンサーDM画面をURLで管理しやすく、またアプリ版よりも画面が広く、メッセージ送信一覧の視認性は高いです。
確かにスマートフォンでのアプリ版は日頃より使い慣れている方も多く便利な面もたくさんあります。しかしながら、ビジネス上の依頼で利用する場合DMを送信する際は、ミスなく正確な作業を目指すためにも基本的にブラウザ版を利用することをお勧めします。
ご覧の通りDMは本当に手軽に連絡が取れる手段として便利な機能です。しかし簡単に利用できる分、ビジネスで使用するには多少のリスクも存在しています。
いざ依頼するとなった時点でそのままの勢いでDMをしてしまうと何か抜け漏れミスが生じ、取り返しのつかないトラブルに繋がりかねません。せっかくマーケティング計画を練ったのにDMの送信ミス一つで台無しにしてしまっては最悪です。
そんなミスやトラブルを回避するための一つの指針として、DMを使い依頼を行う上での心構えについて次の項目でご説明していきます。
依頼時の心得
これだけは押さえておくべきというDM依頼時の心構えを3点ほどご紹介していきます。
依頼時の礼儀と距離感の取り方
インフルエンサーの方はユーザーにとって距離が近いことが魅力の一つでもあるので、日常の投稿から皆さんも身近な印象を持っているかもしれません。
しかし忘れてはいけないのが、インフルエンサーの方とは自社の商品・サービスをプロモーションしていただくというビジネス上の関係であるということです。
ビジネスを介した関係の中で大事なのは信頼と礼儀です。相手方の信頼を得ることのできる関係を構築するには、通常のビジネスにおける礼儀は必須です。
いくら普段からユーザーとフレンドリーに交流を行っている方であっても、いきなり知り合いのようなテンション感でDMを送信してくる会社に信頼を委ねることなどできません。
初めてコンタクトを取る際にはいきなり依頼を持ちかけるのではなく、インフルエンサーの方の投稿コンテンツを褒めてみたり、コメントを通じた会話のやり取りを行うなど、まず自社が相手方に対して興味を持っていると意思表示することから始めましょう。
また、交流を繰り返すうちに適切な距離感を計ることも良好な関係を維持するための重要なポイントの一つです。充分な信頼関係が構築できたと感じられたら、インフルエンサーの方の特徴に合わせて少しずつ距離感を近づけるよう踏み込んだ会話を試みましょう。
距離感を図る際は、ビジネスライクなやり取りを好む方であればかっちりとした文章で、少し砕けたコミュニケーションを好む方であれば徐々に柔らかい言葉を使用していくなど工夫しましょう。
通常のビジネスであればセオリーではないコミュニケーションであったとしても直接依頼の場合は対個人であるため、より相手の志向に合わせることが大切になってきます。
継続的なお付き合いを心掛ける
前提として全員が初めて依頼をした時点でオファーを受けてくれるとは限りません。依頼した期間内が他の案件の対応中であったり丁度予定が合わなかったりと、自社と同様にインフルエンサーの方にも事情があります。
しかし現段階ではご縁がなくても継続的に関係を構築していけば将来的にオファーを受けてくれる可能性は充分にあります。未来のチャンスを繋ぐためにも適度な間隔でお声掛けを続ければ、最初は不審に思っていたインフルエンサーの方もその熱心さに心打たれて話を聞いてもらえるようになるかもしれません。
特に絶対に提携したいインフルエンサーについては、慎重にアプローチを重ねて相手に安心感を持ってもらうことが重要になります。最初のコンタクトだけで結果を出そうとせずに焦らず長期的な目線でアプローチしていくことで信頼を勝ち取りましょう。
また幸運にも希望のインフルエンサーの方と接点ができて施策に関わってもらえた後も、その方の投稿に対していいねやコメント等のリアクションや、インフルエンサー活動に寄与するような有用な情報提供を積極的に行いましょう。そういった地道な働きかけをすることで、依頼がない時期も良好な関係を維持でき、将来のマーケティング施策のオファーに対して快諾に繋げることが可能となります。
せっかくご縁を繋げるのであれば長いお付き合いを目指して、将来的にwin‐winの関係を構築できるようなアプローチを心掛けましょう。
アプローチのタイミング
アプローチのタイミングは先手で動くことが理想です。プロモーションが始まるタイミングからアプローチを始めるのでは、どうしても施策として後手に回ってしまいがちになってしまいます。
先にも述べた通りインフルエンサーが最初から依頼を受けてくれるとは限りません。単純に送信したDMに気付かず返信にラグが出ることも考えらえます。ジャンルの近い競合他社も同じインフルエンサー起用を考えていて先にアプローチされてしまう可能性もあるでしょう。
それ以外にも様々な角度から発生する複合的な要因により、予定をしていたよりもインフルエンサー起用の体制が整わず、当初の計画よりも大幅に施策開始まで時間を要することもあります。
そういった予想外のプロモーションの滞りを防ぐためにもアプローチは施策の方向性が定まった時点から動き出すべきと言えます。
インフルエンサー側としても急な依頼より余裕を持ったスケジュールを提示された方がありがたいでしょうし、準備期間が設けられるため良質なアイデア出しができたり、短期限の制約から解き放たれてクリエイエビティを発揮する幅が広がるかもしれません。
できるだけ早い動き出しをすることで計画通りのマーケティングが行える確率を上昇させることはもちろん、開始までの期間があれば軌道修正を行うことが可能なので、何か状況が変化した際のリスクヘッジができるという利点もあります。
また上記心得以外にも避けるべき行いとしては、文頭いきなりの依頼やコピペ依頼メール、そして自動配信設定での依頼は絶対に行わないようにすることです。確かに掛かる手間を思うと上記のような工数削減可能な手段を取りがちですが、受け取る方の心証を考えるとあまり気持ちの良いものではありません。
特にインフルエンサーの方々は毎日のようにこのような依頼が届くため、ありきたりで不出来なオファーはスルーされてしまう確率が高いです。もし誰の心にも響かないテンプレオンリーのDMをスルーされ続けた場合、想定より多くのインフルエンサーの方にオファーしなくてはならず、結果として余計に探す手間と送る手間がかかるという状況に陥ってしまいます。
急がば回れではないですが、DMとはいえ手を抜かない依頼こそが最大の効果と効率を生むというということを今一度認識しておきましょう。
本項目を踏まえDMする際の心得を身に着けたとしても、依頼を送るとなったときにに実際に参照できる例文があると望ましいのではないでしょうか
今回のコラムの最終パートではDM作成のひな形になるような例文をご提示します。
依頼文の例
例文1)最悪な依頼文
はじめまして!
○○にご興味はありませんか?😊
エージェントをしている××と申します。
💄弊社はコスメを販売しており、今回新商品○○宣伝のご案内をしております。
引き受けてくれた方には無料でサンプルをお送りしております!
その他条件は応相談です!
✨詳細を知りたい場合は、気軽にお返事ください♪
🦋なお(事務所に所属している方は、確認のうえご連絡ください。)
ぜひぜひご連絡お待ちしています^^
言わずもがなですが、このような文章は絶対に送らないようにしてください。
全体的に依頼を受けたくなくなる文面ですが、どこが良くないのかという点を分析すれば反面教師のように扱えるはずです。早速悪い点を分析してみましょう。
この依頼文のどこがダメかというところを分解していくと、
- 相手の宛名を書いていない
- なぜ依頼したかという選定理由がない
- 急な依頼と近すぎる距離感
- 意味のない謎の絵文字
など、大まかに言ってこの4点が挙げられます。
ここでこれを改善点と捉え、逆転してみましょう。
- 相手の宛名をきちんと明示する
- 依頼した選定理由を挙げる
- 前置きのある依頼と適切な距離感
- マナーを弁えた表現
至って常識的なことですが、残念ながらそういったDMは日々インフルエンサーさんの元に多く届いているようです。そのような状況ではインフルエンサーの方がDMを無視したくなる気持ちも理解できます。
ただ逆を言うと、ある程度常識的な依頼をするだけで反応してくれる確率を挙げることができるということです。
SNSと付随しているという点で気が緩みがちですが、DMを送信する際もきちんとビジネスメールの基本を心掛けるだけで反応率も高くすることができる可能性があります。DMだといって気を抜かず基本的なマナーに則った送信文を目指しましょう。
例文2)少し砕けた依頼文
-
○○様
いつもお世話になっております。
先日ご相談いたしましたPRの件についてのご連絡となります!
今回、新商品を発売するにあたり、
××のジャンルでご活躍されている○○様の投稿を拝見して、
ぜひ○○様に弊社新商品を発売前に使用していただきたくご連絡させて頂きました!PR投稿の内容としましては、
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●月●日までにご連絡いただけますと幸いです!
既に何度かやり取りしてお互いのことを理解してきた段階で送る想定の依頼文です。相手方の使用する表現や絵文字の癖を掴んでミラーリングしているような形になります。上記の文と同じ絵文字でも状況に合った使用方法であれば角は立ちません。
肩肘張らないコミュニケーションを望んでいるインフルエンサーの方には、ビジネス文章として成立する最低限のマナーは弁えたうえで、DM依頼を送信しましょう。
例文3)ビジネス然とした依頼文
-
○○様
大変お世話になっております。
○○株式会社の○○と申します。平素より弊社商品をご愛用いただき、誠に有難うございます。
僭越ながら○○様の弊社商品××に関するコンテンツを拝見し、 ~~な点に非常に感銘を受けご連絡差し上げた次第でございます。
弊社では現在××の後継商品として△△という新商品を開発しており、
発売に先立ち、××への理解が深い○○様にぜひとも先行でお試しいただけないかと思いご連絡差し上げました。
なお、新商品△△は、新時代に向け~~といったコンセプトを取り入れております。
商品URL:https://pr/newitems/・・・・/・・・・報酬につきましては、1件につき・・円程度を想定しております。
差支えがなければ、○○様へ商品を無償でご提供させていただければ幸いです。もしご承諾していただけるとなった際には、SNSにて#××と併せてPR投稿いただけますと幸いです。
本件詳細につきまして不明点やご要望等ございましたらお気軽にご相談くださいませ。
硬めの文章でビジネス然とした依頼文です。
最初に相手の投稿に言及し、選定理由を伝え、商品紹介をし、条件面を提示するという構成になっております。
実際の依頼では、投稿内容・選定理由・条件面についてもう少し具体性を持たせて文を肉付けすることが好ましいです。
以上単なる参考例文ではございますが、パターンの一つとして上記の文章を依頼先のインフルエンサーと自社の色に合わせてアレンジしてお使いしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
インフルエンサーに直接依頼する際にDMを利用するイメージは付きましたでしょうか?
最初のうちはどのような形でDM依頼すればよいか分からない方も、DM機能を利用していくうちにビジネスにおける便利なコミュニケーションツールの一種だということが理解できることと存じます。
SNSでの送信方法を知って正しい依頼を送信できれば、多数のインフルエンサーに対して使い方次第でいつでもオファーをすることができるため、直接依頼をする際にこの機能を使わない手はありません。
また、反応率の高い依頼文章というものも必ず存在しているので、DMを送るにあたりどんな内容を記載したか逐一送信文章を管理しつつ、徐々に改善を加えていきながら、絶えず効率的なDMでの依頼方法を模索していきましょう!
なおA8.netでは、インフルエンサーマーケティングを通じての事業成長をお助けするための詳細情報をまとめて資料化しています。資料中ではインフルエンサー活用術について記載しておりますので、ぜひご一読ください。