
【インフルエンサー×クーポンコード】インスタ上の掲載面・メリット・使用例を解説
- 2021/7/20
- 2023/01/19
また今や紙の現物に限らずオンライン上の様々なショップで配られるクーポンを利用して日々のショッピングを行う方も多いと思います。
インターネット上での買い物に慣れた方であれば、ちょうど購入を検討していた商品の割引キャンペーンを目にして、そのままつい買ってしまったという経験があるのではないでしょうか。
クーポンコード掲載面
Instagram上では投稿のハッシュタグに「#クーポン」「#クーポンコード」と付して数多くのプロモーションコードが配信されています。
ここではInstagram上でクーポンコードを掲載できる掲載面についてご紹介します。
フィード
まずクーポンコードを記載できる最も基本的な掲載面がフィードです。
フィードとはInstagramにおけるタイムライン状のホーム画面です。
そのタイムラインにおいて通常の投稿に表示される中で、ハッシュタグと共に投稿文中に下記のようなクーポンコードを掲載することができます。

インフルエンサーの投稿ではPRや広告とわかる表記は必要ですが、一般に投稿される形と同様の形態でユーザーにリーチすることが可能です。投稿文での使用感想などと共にお得なクーポンで訴求されるため、購買に繋がる選択肢が多く用意されることになります。
ストーリーズ
2つ目の掲載可能面はストーリーズです。
ストーリーズはホーム画面上部に常駐する、24時間限定で5~15秒の写真・動画を配信できる機能です。

24時間で消滅するこの性質を利用して時間限定クーポンの配信を行うことも可能です。また、フィードと異なり、文章を省き商品画像とクーポンコードのみでの訴求ができるため、より直感的で視覚を通じた訴求効果が期待できます。
Instagramの仕様上、フィードの投稿文では他サイトのリンクが機能しませんが、ストーリーズの場合はWEBリンクを貼ることができるので、クーポンを通じた自社サイト集客にマッチした掲載面と言えるでしょう。
それぞれInstagramのクーポンコード掲載面と簡単な特徴については理解できたかと思いますが、これをインフルエンサーと掛け合わせて実施するにあたってはどのようなメリットがあるのかをまだご紹介できていません。
次のセクションではクーポンコードをマーケティングに利用するメリットを見ていきたいと思います。
クーポンコードを利用するメリット
クーポンコードを利用するメリットを2点に分けてご紹介します。
購買意思決定への後押し
ユーザーがモノ買うときには後押しとなる何かが必要です。クーポンでの割引はそんな購入を悩んでいるユーザーの背中を押す最後の決め手となります。
そこに併せてインフルエンサーの訴求力を利用し、自社ブランドの購入検討外にいた彼らの抱えるファンにまで購買意欲を掻き立てることができます。
ブランドイメージとマッチしたインフルエンサーのフォロワーにターゲッティングできれば、想定していた認知からの購買プロセスを飛び越えてそのまま購入までに至らしめる可能性がより高まるでしょう。
売上経路の追跡
インフルエンサーへ施策を依頼する際はより広範囲にリーチさせるために複数人へオファーすることが基本です。その際、依頼した方全員が実施したい期間内に受託してもらえるとは限らないため予算の許す限り多めのインフルエンサーにオファーすることがセオリーとなります。
ただ、もし多数のインフルエンサーと提携可能となった場合には実際に売上がどこから発生していたのかを追跡することが非常に難しくなります。
その課題を解決できるのがクーポンです。
プロモーションコードとして発行するクーポンは任意のコードを配布することが可能です。一つの番号のみでのコード発行もできますが、ユニーク値を設定できることを利用し各インフルエンサーに対して固有のコードを発行できるので、各コードの使用データ等から売上発生元が分析できるのです。
さらに売上経路を判定したデータをもとに、成果を出してくれたインフルエンサーの方と継続してのお付き合いや、CPAやLTV等の成果結果からインセンティブの設計なども可能になります。
どの施策においても発生するメリットはこの2点となります。
他にもクーポンと合わせて公式アカウントが被リンクとして掲載されることにより自社サイトへの集客が進んだり、LTVの高い顧客を掴むことができたりなど、クーポンとインフルエンサーを掛け合わせるメリットはありますが、そのメリットが発生するか否かは事業内容や施策の方針との相性にも左右されます。
内容・方針次第とはいっても実際のブランドで展開された具体的な活用方法を知りたいですよね?
そこで本コラムの締めとしてインフルエンサーとクーポンコードを共に活かした施策の事例を見ていきましょう。

クーポンコード使用例
SOLEIL(ソレイユ)
SOLEIL(ソレイユ)はリーズナブルなお値段でサングラスやアクセサリーなどをオンライン販売するジュエリーブランドです。
この施策例ではインフルエンサーとしてファッションモデルのMANAさん(manatono3)と提携してのクーポンコード配信を行っています。
Instagram上のトレンドを取り入れたV字のチョーカーネックレスを、コメント欄からも推察できる通り多数の女性フォロワーから支持されているMANAさんにクーポン訴求してもらうことで、オシャレ感とお得感を両立させることにより効果拡大を狙った適切なマーケティングの一例です。
さらにSOLEILのInstagram公式アカウントでは送料やLineクーポンなど料金感の情報が紹介文中に記載されており、実際のECサイトにアクセスしても大きくLINEでの登録割引クーポンが紹介されています。このことから、インフルエンサー×クーポンの力でブランド認知拡大した後のマーケティング施策についてもよく練られている印象が感じ取れます。
Sockwell(ソックウェル)
次の事例はファッションからフィットネスまで、デザイン性と専用性を兼ね備えた様々な活躍するシーンまでソックスを販売するSockwell(ソックウェル)です。
このプロモーションの対象がアウトドア向けソックスということで、ソックスの機能性とアウトドアのテーマとが合うように、明治34年よりレース製品を取り扱う「近沢レース店」の社長である近澤 柳さん(ryuchikazawa)とコラボレーションしています。近澤 柳さんは野営キャンプライターとしてもご活躍されています。
こちらのクーポンコードでは施策上のメインターゲット商品のみならず、ECサイト全部で使用できるクーポンを発行しています。そのためアウトドア以外のジャンルにも興味を持っているユーザーにまでリーチできる点で、非常に幅広い新規集客が見込めるマーケティング活用例といえるでしょう。
Daniel Wellington(ダニエルウェリントン)
Daniel Wellington(ダニエルウェリントン)はInstagramでのインフルエンサーマーケティングの先駆者として名を馳せる有名時計ブランドです。
マイクロインフルエンサーの活用やインフルエンサー主導のコンテンツ作成など様々な革命的な施策を行ってきたDaniel Wellingtonですが、本コラムで紹介している効果計測のためのユニークコードクーポン配布キャンペーンについても、このブランドに端を発し広まった手法です。
事例としては中国のファッション雑誌『瑞麗』の日本専属モデルをはじめ、多岐に渡るシーンで活躍する珠央さん(tamao_17no1)を起用し、日常の投稿の中にその着用姿とクーポンを織り交ぜる形を取っています。
ここで特徴となるのが先述した販売経路追跡のためにクーポンコードを「tamao」と、判別しやすいようなユニーク値として珠央さんのIDから採用しています。
既にDaniel Wellington公式アカウント自体のフォロワーも49万人とかなりの数のファンを多く抱えているものの、継続してクーポンマーケティングをしていることからその宣伝効果の重要さが理解できることでしょう。
上記のように、わずか数点のクーポン使用例においても活用方法が異っていることから、Instagramでのクーポンにはやり方次第でまだまだ沢山のマーケティング活用方法が眠っています。
目先の割引に惹かれてクーポン利用するユーザーは多いと推測されますが、マーケティング視点でクーポンを発行する側としては、インフルエンサーと提携することで目先の売上利益のみならず長期的なブランド認知にも繋げられるのです。
まとめ
本コラムによりマーケティングにおけるクーポンの活用方法について理解は深まったでしょうか?
例えば、ハッシュタグを付けたインフルエンサーの投稿を通じSNS上で自社コンテンツを拡充することや、WEB上の施策であるという点を活かし、拡充したコンテンツから獲得した精度の高いユーザーのデータを蓄積することで、次回以降のマーケティング施策に情報資産としてフル活用することが可能です。
資料中ではインフルエンサー活用術について記載しておりますので、ぜひご一読ください。